このページを開くのは
うんと久しぶりのことです。
2011年、日本は
多くの悲しみの中に在りました。
その、おひとりおひとりの悲しみに
すべて寄り添うことはできなくても
悼み、祈り、そこにあるだけの愛を、善意を
多くの方々が寄せられたことでしょう。
実際に震災を体験したわけではない私が
これ以上、言葉を重ねることは
ただの机上論
独りよがりにになってしまうだろうと想像します。
ただただ、祈っています。
毎日、祈っています。
そして、とうとうこのことを
ご報告しなければいけない時がきてしまいました。
2011年、まだ暑さも残る9月上旬
私の世界で一番大切な宝物、いぶきが
この世を去りました。
13歳の誕生日を迎え
徐々に衰えを感じさせるところはあったものの
急速に体調に変化が見えたのは
8月に入ってからのことでした。
元々調子の悪かった後ろ足が
完全に立たなくなり
最後の二週間は
ナックリングという症状が表れ
それまで前足だけでなんとか歩行できていたものが
それも適わなくなり
ほぼ、寝たきりの生活を過ごしました。
その間のことを言葉にするのは
とても難しい。
いぶきには、なんとも不自由な切ない
そして、もしかしたら苦しい時間だったかもしれない。
それまでできていたことが
できなくなってしまったのだから。
けれど私にとっては
四六時中、いぶきと過ごすことができて
いっぱい話をして
マッサージをしてはいぶきをさすり
眠ってもらおうとおでこをなで
思い返してみても
身体はとても辛かったはずなのに
幸せだったと感じるのです。
手をのばせば届くところに
いぶきはいてくれた。
触れればあたたかいその体温を
感じることができるくらいそばに。
いぶきが息を引き取った日の
夫の日記にはこう記されていました。
「我が家の天使が、ほんとうに天使になってしまいました」
天使になったいぶきの足は
きっともう痛くないだろう。
天国はきっと、いぶきの好きなにおいがして
おいしいものがたくさんあるだろう。
はしゃぎすぎて疲れたり
食べ過ぎておなかを壊したりしてないかな。
いぶきがこの世を去ってから
私ははじめて
本当の意味で
いぶきのお母さんになれたような気がします。
ただただ心配で
ただただ想っている。
穏やかな心でいてくれることを。
幸せに暮らしていてくれることを。
先日、四十九日を迎えましたが
お骨はまだ、私の手元にあります。
朝、目が覚めたら一緒にお日様のよく差す部屋にきて
夜、休むときには寝室に。
いぶきのお骨は
すべてを持ち帰ることはできなかったので
とても小さな、本当に小さな
お骨入れに入っています。
いぶきがはじめて
我が家へやってきた生後2ヶ月の頃より
ずっと軽く、小さなお骨入れです。
そのお骨入れを
両手で胸に抱え
葬儀からの帰り道では
助手席のひざに乗せて
帰ってきました。
それはほんとうに
いぶきが仔犬だったころと同じ光景でした。
「あのときと、おんなじだね」
「いぶきが好きだった公園だよ」
「もう一度、このお店のパンを一緒に食べたかったね」
家へ帰り着くまで
ひざの上でずいぶんと軽くなってしまったいぶきに
私はずっと話しかけていました。
そして、それは2ヶ月近くが過ぎた今も続いています。
「今日はいぶきの好きなお肉屋さんのお肉だよ」
「コスモスが今年も咲いたね」
「今日は頑張りすぎて、ちょっと疲れちゃったよ」
独り言と言ってしまうとさびしいので
私はいぶき事と勝手に思っています。
最期の日のことを書こうと思います。
いぶきが生きていてくれた
大切な、最後の1日だから。
その日は久しぶりに
いぶきを残して
外出しなければいけない日でした。
それまでの2週間、本当に
つきっきりでそばにいたのに
その日に限って
私は外出したのでした。
その理由は、いぶきの介護グッズを揃えるためでした。
実際2週間、ほとんど寝たきりのいぶきと過ごしてみて
必要だと感じたもの
これから必要だろうというものを調べ
通販で買えるものは買い
実際に見てみないとわからないものだけ
その日、買いに出かけたのでした。
帰宅すると、いつもはうとうとして
待っているいぶきが
目をぱちくりさせて
起きているので
たくさん話しかけて
水分補給と食事をしてもらおうと
いつものように、体勢を整えました。
けれどいぶきにはもう
食欲はありませんでした。
フードをふやかしたものも
はちみつ入りのお水も
果物ジュースも
ほとんど欲しがらず
すぐに顔をそむけてしまいました。
手のひらにのせると
少しずつ食べてくれるので
時間をかけて、いぶきが食べれる分だけ
食べてもらいました。
その日は、いぶきを病院に
連れていく日でもあったので
私は食欲がないことを
手帳にメモしました。
その手帳には、介護について
いぶきの体調について
確認したいこと
心配なことが
びっしり書かれていました。
あの日、本当に私は
まだはじまったばかりだと思っていたのです。
自力で起きることができなくなったいぶきとの生活が
はじまったのだと、そして
これからも続いていくのだと
信じていたのです。
もう少し、涼しい時間になったら
病院に出発しようという頃
それまでまったく立てなくなっていた
前足をうんと無理やりな感じで
突っ張らせて
いぶきが座ろうとしました。
左右のバランスがとれないので
すぐに崩れ落ちてしまいそうになる体勢を
前足をバタバタさせて
なんとか座ろうとあがいていました。
そして、いぶきは座ったのです。
うんと、アンバランスな姿勢で
とっても背が低いワンコみたいだったけれど
それでもいぶきが座ってくれたのです。
私の目を見て、夫の目を見て
部屋の中を見渡して
そして、目を輝かせて
笑っていました。
それは、胸が苦しくなるほど
愛しい、私のよく知っている
いぶきの顔でした。
次の瞬間、体勢が大きく崩れて
いぶきは夫と私の腕の中に倒れ
二度と、起き上がることはありませんでした。
病院では酸素吸入や
心臓に働きかける注射等の処置が
行われましたが
その日のうちに
いぶきは息を引き取りました。
死因は心不全
獣医師さんからは
「老衰といっていい」 と
言われたと夫が言っていましたが
私は覚えていません。
子どものように泣きながら
「よくがんばったね。えらっかたね」 と
ひたすらにいぶきに話しかけていました。
その夜は、一晩中キャンドルを灯して
ずっといぶきのそばで過ごしました。
なんてことはない、いぶきの仕草の
どれが一番好きだったとか
そろそろシャワーしてあげなきゃ、くらいの
いぶきの体臭が実は二人とも
そんなに嫌いじゃなかったとか
そういうきっと関係ない人からしたら
愚にもつかない話や
車いすを作ろうと図面を作っていたところだったのに
間に合わなかったね、とか
今日、ずっとそばにいたらよかったね、とか
悔いていることを
夫と語り合いました。
次第に冷たくなっていく身体は
いぶきから柔らかさも奪っていきました。
それでも肉球が柔らかかったこと。
その冷たさはまるで
海で泳いであがってきたばかりのようでした。
首の皮のだるだるもいつものままで
よく眠っているいぶきを
こうして起こしたな、と
優しく、くしゃくしゃっと触れました。
まるで眠ってるみたいだね、と
夫と言い合った穏やかないぶきの顔は
朝方になると
まるで笑っているような顔つきになっていました。
口が丸みを帯びて
少しだけ開いた目がうるうると澄んでいて
相変わらず、この上なく優しいのでした。
その、優しいいぶきが残したもの
それも一切、手をつけないので
残していってものが
いぶき家にはいっぱいありました。
いぶきの死後も
通販で注文したものが
どんどん届いてしまうありさまでした。
もう使ってくれるいぶきはいないのに
今頃届いても、どうしようもないのに
届いた荷物を部屋に運び入れるたびに
やっぱり私は
子どものように泣いてしまうのでした。
その数々の荷物たち
今はもう、いぶき家にはありません。
使っていただける団体様へ
9月のうちにお渡ししてきました。
被災したペットを保護されている
NPO団体さんの存在をネットで知り
お役に立てるのであれば、と
手つかずのフード、おむつ、ペットシーツ
フロントライン、フィラリアのお薬
車いっぱいに積んで
お渡ししてきました。
いぶきのものが、部屋から消えてしまうことは
とてもさびしいけれど
今、本当に必要としている子たちがいて
お役に立てるのであれば
いぶきもきっと喜んでくれるだろうと決めました。
いぶきがいなくなってから
家に入ったときのにおいが変わりました。
そうして少しずつ
家の中からいぶきの痕跡がなくなっていくことが
今は本当にさびしい。
けれど覚えています。
私の身体は覚えています。
いぶきの感触を、いぶきのにおいを。
私の心は覚えています。
いぶきがどんなに忍耐強く
優しい心の持ち主であったかを。
そしてそれと同じくらい
不器用で甘えんぼだったことを。
愛しいいぶきを
私のぜんぶが覚えています。
いぶきとの思い出が増えることは
もうありませんが
減ることもまた、ありません。
私にはまぎれもなく
いぶきと過ごした13年の中に散りばめられた
宝物たちがあります。
いぶき、だから私のことは大丈夫。
本当は大丈夫じゃないけれど
大丈夫だって強がるよ。
それがいつか、強がりじゃなくて
本当になるって信じているから。
いぶきがくれたものたちが
きっと私をそう導いてくれると
信じているから
やっぱり私は大丈夫なんだと思う。
愛しい、いぶき。
普段は人見知りなあなたが
愛犬が危篤だという方のところへてくてくと歩いていって
そっとひざに顔をのせてその方を見つめたことを
私は覚えています。
小さなワンコに威嚇されて
ガブリと鼻をかまれて出血したときも
微動だにしなかったことを
私は覚えています。
一緒にお散歩に行ったとき
釣り針が肉球に刺さって
さぞ痛かっただろうに
声ひとつあげずに
お散歩を続けたことを
私は覚えています。
愛しい、いぶき。
言いたいことは
本当はまだまだ尽きない。
きっと永遠に尽きない。
このさびしさが尽きないのと
同じように。
けれどもそれは
私があなたを大切だったという
ゆるぎない証。
大好きだったという証。
今、さびしい分だけ
あなたがいたときは
幸せだったという証。
だからこれは、仕方がない。
さびしいことは、仕方がない。
愛しい、いぶき
生まれてきてくれて、ありがとう。
私のところへきてくれて、ありがとう
ご飯を食べてくれてありがとう。
一緒にお散歩してくれてありがとう。
たくさんの笑顔と優しさをありがとう。
ずっとそばにいてくれて、ありがとう。
ありがとう、ありがとう。
いぶログに遊びにきてくださった方にも
心からお礼を申し上げます。
いぶきはまた、ここを通しても
すてきなご縁をたくさん結んでくれました。
親愛なるみなさんと、ご家族とワンコが
これからも穏やかな時間を過ごされますよう
心よりお祈り申し上げます。
最後になりますが
今の私の気持ちをここに記します。
いぶきという種が芽吹いて
青々と成長し
立派な木になって
美しい花を咲かせ
たくさんの実をなし
いつか枯れて
その役目を終え
私の目には見えなくなっても
きっとどこかに
また種はまかれると
信じています。
その種に、いつかまた出会えたらいいな。
そんなおとぎ話のようなことが
これからの人生に起きたらいいな、と
子どものように願い
「いぶき、いぶきがいやじゃなかったら
またお家の子に生まれておいでね」 と
いぶき事を話していることを告白して
いぶログ、これにて
お別れいたします。
うんと久しぶりのことです。
2011年、日本は
多くの悲しみの中に在りました。
その、おひとりおひとりの悲しみに
すべて寄り添うことはできなくても
悼み、祈り、そこにあるだけの愛を、善意を
多くの方々が寄せられたことでしょう。
実際に震災を体験したわけではない私が
これ以上、言葉を重ねることは
ただの机上論
独りよがりにになってしまうだろうと想像します。
ただただ、祈っています。
毎日、祈っています。
そして、とうとうこのことを
ご報告しなければいけない時がきてしまいました。
2011年、まだ暑さも残る9月上旬
私の世界で一番大切な宝物、いぶきが
この世を去りました。
13歳の誕生日を迎え
徐々に衰えを感じさせるところはあったものの
急速に体調に変化が見えたのは
8月に入ってからのことでした。
元々調子の悪かった後ろ足が
完全に立たなくなり
最後の二週間は
ナックリングという症状が表れ
それまで前足だけでなんとか歩行できていたものが
それも適わなくなり
ほぼ、寝たきりの生活を過ごしました。
その間のことを言葉にするのは
とても難しい。
いぶきには、なんとも不自由な切ない
そして、もしかしたら苦しい時間だったかもしれない。
それまでできていたことが
できなくなってしまったのだから。
けれど私にとっては
四六時中、いぶきと過ごすことができて
いっぱい話をして
マッサージをしてはいぶきをさすり
眠ってもらおうとおでこをなで
思い返してみても
身体はとても辛かったはずなのに
幸せだったと感じるのです。
手をのばせば届くところに
いぶきはいてくれた。
触れればあたたかいその体温を
感じることができるくらいそばに。
いぶきが息を引き取った日の
夫の日記にはこう記されていました。
「我が家の天使が、ほんとうに天使になってしまいました」
天使になったいぶきの足は
きっともう痛くないだろう。
天国はきっと、いぶきの好きなにおいがして
おいしいものがたくさんあるだろう。
はしゃぎすぎて疲れたり
食べ過ぎておなかを壊したりしてないかな。
いぶきがこの世を去ってから
私ははじめて
本当の意味で
いぶきのお母さんになれたような気がします。
ただただ心配で
ただただ想っている。
穏やかな心でいてくれることを。
幸せに暮らしていてくれることを。
先日、四十九日を迎えましたが
お骨はまだ、私の手元にあります。
朝、目が覚めたら一緒にお日様のよく差す部屋にきて
夜、休むときには寝室に。
いぶきのお骨は
すべてを持ち帰ることはできなかったので
とても小さな、本当に小さな
お骨入れに入っています。
いぶきがはじめて
我が家へやってきた生後2ヶ月の頃より
ずっと軽く、小さなお骨入れです。
そのお骨入れを
両手で胸に抱え
葬儀からの帰り道では
助手席のひざに乗せて
帰ってきました。
それはほんとうに
いぶきが仔犬だったころと同じ光景でした。
「あのときと、おんなじだね」
「いぶきが好きだった公園だよ」
「もう一度、このお店のパンを一緒に食べたかったね」
家へ帰り着くまで
ひざの上でずいぶんと軽くなってしまったいぶきに
私はずっと話しかけていました。
そして、それは2ヶ月近くが過ぎた今も続いています。
「今日はいぶきの好きなお肉屋さんのお肉だよ」
「コスモスが今年も咲いたね」
「今日は頑張りすぎて、ちょっと疲れちゃったよ」
独り言と言ってしまうとさびしいので
私はいぶき事と勝手に思っています。
最期の日のことを書こうと思います。
いぶきが生きていてくれた
大切な、最後の1日だから。
その日は久しぶりに
いぶきを残して
外出しなければいけない日でした。
それまでの2週間、本当に
つきっきりでそばにいたのに
その日に限って
私は外出したのでした。
その理由は、いぶきの介護グッズを揃えるためでした。
実際2週間、ほとんど寝たきりのいぶきと過ごしてみて
必要だと感じたもの
これから必要だろうというものを調べ
通販で買えるものは買い
実際に見てみないとわからないものだけ
その日、買いに出かけたのでした。
帰宅すると、いつもはうとうとして
待っているいぶきが
目をぱちくりさせて
起きているので
たくさん話しかけて
水分補給と食事をしてもらおうと
いつものように、体勢を整えました。
けれどいぶきにはもう
食欲はありませんでした。
フードをふやかしたものも
はちみつ入りのお水も
果物ジュースも
ほとんど欲しがらず
すぐに顔をそむけてしまいました。
手のひらにのせると
少しずつ食べてくれるので
時間をかけて、いぶきが食べれる分だけ
食べてもらいました。
その日は、いぶきを病院に
連れていく日でもあったので
私は食欲がないことを
手帳にメモしました。
その手帳には、介護について
いぶきの体調について
確認したいこと
心配なことが
びっしり書かれていました。
あの日、本当に私は
まだはじまったばかりだと思っていたのです。
自力で起きることができなくなったいぶきとの生活が
はじまったのだと、そして
これからも続いていくのだと
信じていたのです。
もう少し、涼しい時間になったら
病院に出発しようという頃
それまでまったく立てなくなっていた
前足をうんと無理やりな感じで
突っ張らせて
いぶきが座ろうとしました。
左右のバランスがとれないので
すぐに崩れ落ちてしまいそうになる体勢を
前足をバタバタさせて
なんとか座ろうとあがいていました。
そして、いぶきは座ったのです。
うんと、アンバランスな姿勢で
とっても背が低いワンコみたいだったけれど
それでもいぶきが座ってくれたのです。
私の目を見て、夫の目を見て
部屋の中を見渡して
そして、目を輝かせて
笑っていました。
それは、胸が苦しくなるほど
愛しい、私のよく知っている
いぶきの顔でした。
次の瞬間、体勢が大きく崩れて
いぶきは夫と私の腕の中に倒れ
二度と、起き上がることはありませんでした。
病院では酸素吸入や
心臓に働きかける注射等の処置が
行われましたが
その日のうちに
いぶきは息を引き取りました。
死因は心不全
獣医師さんからは
「老衰といっていい」 と
言われたと夫が言っていましたが
私は覚えていません。
子どものように泣きながら
「よくがんばったね。えらっかたね」 と
ひたすらにいぶきに話しかけていました。
その夜は、一晩中キャンドルを灯して
ずっといぶきのそばで過ごしました。
なんてことはない、いぶきの仕草の
どれが一番好きだったとか
そろそろシャワーしてあげなきゃ、くらいの
いぶきの体臭が実は二人とも
そんなに嫌いじゃなかったとか
そういうきっと関係ない人からしたら
愚にもつかない話や
車いすを作ろうと図面を作っていたところだったのに
間に合わなかったね、とか
今日、ずっとそばにいたらよかったね、とか
悔いていることを
夫と語り合いました。
次第に冷たくなっていく身体は
いぶきから柔らかさも奪っていきました。
それでも肉球が柔らかかったこと。
その冷たさはまるで
海で泳いであがってきたばかりのようでした。
首の皮のだるだるもいつものままで
よく眠っているいぶきを
こうして起こしたな、と
優しく、くしゃくしゃっと触れました。
まるで眠ってるみたいだね、と
夫と言い合った穏やかないぶきの顔は
朝方になると
まるで笑っているような顔つきになっていました。
口が丸みを帯びて
少しだけ開いた目がうるうると澄んでいて
相変わらず、この上なく優しいのでした。
その、優しいいぶきが残したもの
それも一切、手をつけないので
残していってものが
いぶき家にはいっぱいありました。
いぶきの死後も
通販で注文したものが
どんどん届いてしまうありさまでした。
もう使ってくれるいぶきはいないのに
今頃届いても、どうしようもないのに
届いた荷物を部屋に運び入れるたびに
やっぱり私は
子どものように泣いてしまうのでした。
その数々の荷物たち
今はもう、いぶき家にはありません。
使っていただける団体様へ
9月のうちにお渡ししてきました。
被災したペットを保護されている
NPO団体さんの存在をネットで知り
お役に立てるのであれば、と
手つかずのフード、おむつ、ペットシーツ
フロントライン、フィラリアのお薬
車いっぱいに積んで
お渡ししてきました。
いぶきのものが、部屋から消えてしまうことは
とてもさびしいけれど
今、本当に必要としている子たちがいて
お役に立てるのであれば
いぶきもきっと喜んでくれるだろうと決めました。
いぶきがいなくなってから
家に入ったときのにおいが変わりました。
そうして少しずつ
家の中からいぶきの痕跡がなくなっていくことが
今は本当にさびしい。
けれど覚えています。
私の身体は覚えています。
いぶきの感触を、いぶきのにおいを。
私の心は覚えています。
いぶきがどんなに忍耐強く
優しい心の持ち主であったかを。
そしてそれと同じくらい
不器用で甘えんぼだったことを。
愛しいいぶきを
私のぜんぶが覚えています。
いぶきとの思い出が増えることは
もうありませんが
減ることもまた、ありません。
私にはまぎれもなく
いぶきと過ごした13年の中に散りばめられた
宝物たちがあります。
いぶき、だから私のことは大丈夫。
本当は大丈夫じゃないけれど
大丈夫だって強がるよ。
それがいつか、強がりじゃなくて
本当になるって信じているから。
いぶきがくれたものたちが
きっと私をそう導いてくれると
信じているから
やっぱり私は大丈夫なんだと思う。
愛しい、いぶき。
普段は人見知りなあなたが
愛犬が危篤だという方のところへてくてくと歩いていって
そっとひざに顔をのせてその方を見つめたことを
私は覚えています。
小さなワンコに威嚇されて
ガブリと鼻をかまれて出血したときも
微動だにしなかったことを
私は覚えています。
一緒にお散歩に行ったとき
釣り針が肉球に刺さって
さぞ痛かっただろうに
声ひとつあげずに
お散歩を続けたことを
私は覚えています。
愛しい、いぶき。
言いたいことは
本当はまだまだ尽きない。
きっと永遠に尽きない。
このさびしさが尽きないのと
同じように。
けれどもそれは
私があなたを大切だったという
ゆるぎない証。
大好きだったという証。
今、さびしい分だけ
あなたがいたときは
幸せだったという証。
だからこれは、仕方がない。
さびしいことは、仕方がない。
愛しい、いぶき
生まれてきてくれて、ありがとう。
私のところへきてくれて、ありがとう
ご飯を食べてくれてありがとう。
一緒にお散歩してくれてありがとう。
たくさんの笑顔と優しさをありがとう。
ずっとそばにいてくれて、ありがとう。
ありがとう、ありがとう。
いぶログに遊びにきてくださった方にも
心からお礼を申し上げます。
いぶきはまた、ここを通しても
すてきなご縁をたくさん結んでくれました。
親愛なるみなさんと、ご家族とワンコが
これからも穏やかな時間を過ごされますよう
心よりお祈り申し上げます。
最後になりますが
今の私の気持ちをここに記します。
いぶきという種が芽吹いて
青々と成長し
立派な木になって
美しい花を咲かせ
たくさんの実をなし
いつか枯れて
その役目を終え
私の目には見えなくなっても
きっとどこかに
また種はまかれると
信じています。
その種に、いつかまた出会えたらいいな。
そんなおとぎ話のようなことが
これからの人生に起きたらいいな、と
子どものように願い
「いぶき、いぶきがいやじゃなかったら
またお家の子に生まれておいでね」 と
いぶき事を話していることを告白して
いぶログ、これにて
お別れいたします。
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案の定、がっつり
年の瀬に寝込んでしまいました。
疲れがどっと出てしまったらしく
いぶきが充電中から
通常モードへ戻ったのを
見届けると
ガクンと体調が悪くなってしまい
昨日までほぼベッドで
1日を過ごしていました。
さすがに2、3日もすると
我慢強い、いぶきも
ちょっとイライラしてしまうらしく
おとといと昨日は
やたら手のかかる男ピークの状態で
まだしつけがちゃんとでてきていなくて
実家の壁をがりがり噛んで怒られていたことや
カラー抜けの達人と呼ばれ(笑)
すーっと首をカラーからはずして
脱走してはやっぱり怒られていたことを
思い出しました。
そんないぶきに付き合って
10分に1回
トイレだ、お水だ
リビングに行きたい
何か食べたい、と
1日中、コンスタントに
動いた結果
昨晩は廊下で貧血を起こしてしまい
夫が帰ってくるまでの30分くらい
いぶきのお水を飲んだあとの
ヨダレをふこうと思って用意した
タオルを握り締めて
冷たいフローリングで
気を失っていました。
ちなみに、夫が帰ったとき
いぶきは倒れている私のそばに
ふせをしてじっとしていたそうです。
やればできる子だなぁ、いぶきさん。
でもやっぱり
いつでもできる子ってわけには
いかないんだなぁ、いぶきさん。
今週は・・・

私の昼食を取られ
(なんて器用なの!)

それから・・・

ルームシューズに
ぬいぐるみまで
取られました。

「あれ、ない」 と思ったら
とりあえずいぶきのところを探すのだ! が
最近、癖になっています(笑)

でも、誰にでも限界があって
今回は、いぶきが我慢できなくなるくらい
私が寝室に閉じこもってしまったので
申し訳ないことをしたと思っています。
まぁ、もう我慢できないって時に
ちゃんとそれを表してくれているということは
なかなか健全じゃないか! と
思ってもいるのですが。
身体のことは
どうしようもないことも
たくさんあるから
私の力の及ぶ範囲で
いぶきの負担にならないように
気をつけていきたいと思っています。
いたずらし放題して
ちょっと気分が晴れて眠たくなったのか
はたまた自己嫌悪に陥っているのか・・・

さっきから、ルームシューズの
陰にかくれて
うたた寝している
いぶきです。


年の瀬に寝込んでしまいました。
疲れがどっと出てしまったらしく
いぶきが充電中から
通常モードへ戻ったのを
見届けると
ガクンと体調が悪くなってしまい
昨日までほぼベッドで
1日を過ごしていました。
さすがに2、3日もすると
我慢強い、いぶきも
ちょっとイライラしてしまうらしく
おとといと昨日は
やたら手のかかる男ピークの状態で
まだしつけがちゃんとでてきていなくて
実家の壁をがりがり噛んで怒られていたことや
カラー抜けの達人と呼ばれ(笑)
すーっと首をカラーからはずして
脱走してはやっぱり怒られていたことを
思い出しました。
そんないぶきに付き合って
10分に1回
トイレだ、お水だ
リビングに行きたい
何か食べたい、と
1日中、コンスタントに
動いた結果
昨晩は廊下で貧血を起こしてしまい
夫が帰ってくるまでの30分くらい
いぶきのお水を飲んだあとの
ヨダレをふこうと思って用意した
タオルを握り締めて
冷たいフローリングで
気を失っていました。
ちなみに、夫が帰ったとき
いぶきは倒れている私のそばに
ふせをしてじっとしていたそうです。
やればできる子だなぁ、いぶきさん。
でもやっぱり
いつでもできる子ってわけには
いかないんだなぁ、いぶきさん。
今週は・・・

私の昼食を取られ
(なんて器用なの!)

それから・・・

ルームシューズに
ぬいぐるみまで
取られました。

「あれ、ない」 と思ったら
とりあえずいぶきのところを探すのだ! が
最近、癖になっています(笑)

でも、誰にでも限界があって
今回は、いぶきが我慢できなくなるくらい
私が寝室に閉じこもってしまったので
申し訳ないことをしたと思っています。
まぁ、もう我慢できないって時に
ちゃんとそれを表してくれているということは
なかなか健全じゃないか! と
思ってもいるのですが。
身体のことは
どうしようもないことも
たくさんあるから
私の力の及ぶ範囲で
いぶきの負担にならないように
気をつけていきたいと思っています。
いたずらし放題して
ちょっと気分が晴れて眠たくなったのか
はたまた自己嫌悪に陥っているのか・・・

さっきから、ルームシューズの
陰にかくれて
うたた寝している
いぶきです。


やっぱり片道7時間の
車の旅は身体にきてしまうものか
昨日のいぶきさんの
ベッドでの睡眠時間
16時間。
その間、一度も
トイレに起きず。
何度も寝室に見に行き
声をかけると
目は開けるものの
立ち上がる気はないようで
面倒くさそうに
ため息をつかれてしまいました。
そして、夕方
ベッドからおりる音が聞こえてきたので
寝室に迎えにいくと
すっきりした顔で
リビングへ。
すぐに大量のおトイレをして
お水を飲んで
あとは普段とおんなじ。
私が夕食を作るのを
キッチンまで来て眺め
何か自分が食べられるものはないか、と
こちらをうかがうハンターと
化していました(笑)
そして、今日
やっぱりまだ疲れがとれないのか
お昼前にいったん起きたものの
また昏々と眠り始めました。

今日は特に肌寒い1日で
いぶきの体温も
いつもより低いように感じたので
服を着てもらいました。

いぶきの睡眠の質のバロメーター。
うとうとお昼寝のときは
たいてい目が軽く閉じているのですが
ぐっすり眠っているときは
こんな風に
貝のようにぴたりと
まぶたを閉じます。

おもちゃだの
ハーフケットだの
せまいハウスの中に
やたら持ち込んで
さらにせまくしてしまっていますが
本人がいいならまぁいいか、と
好きにしてもらっています。

明日には、もう少し
起きていてくれるようになるかな。
週末は、いぶきさんには
お留守番してもらって
外出する予定が入っているのですが
ちょっと心配、と思ってしまう私は
やっぱり親ばかかなぁ。

宿のオーナーからいただいた
オーナーお手製の
干したきびなご。
あぶって食べて
てんぷらで食べて
あっという間に完食してしまいました。
いぶきさんも骨までおいしくいただいて
カルシウム補給させていただきました。
今日はもうきびなごはないけれど
なにか元気の出るようなものを
作りたいと思います。


車の旅は身体にきてしまうものか
昨日のいぶきさんの
ベッドでの睡眠時間
16時間。
その間、一度も
トイレに起きず。
何度も寝室に見に行き
声をかけると
目は開けるものの
立ち上がる気はないようで
面倒くさそうに
ため息をつかれてしまいました。
そして、夕方
ベッドからおりる音が聞こえてきたので
寝室に迎えにいくと
すっきりした顔で
リビングへ。
すぐに大量のおトイレをして
お水を飲んで
あとは普段とおんなじ。
私が夕食を作るのを
キッチンまで来て眺め
何か自分が食べられるものはないか、と
こちらをうかがうハンターと
化していました(笑)
そして、今日
やっぱりまだ疲れがとれないのか
お昼前にいったん起きたものの
また昏々と眠り始めました。

今日は特に肌寒い1日で
いぶきの体温も
いつもより低いように感じたので
服を着てもらいました。

いぶきの睡眠の質のバロメーター。
うとうとお昼寝のときは
たいてい目が軽く閉じているのですが
ぐっすり眠っているときは
こんな風に
貝のようにぴたりと
まぶたを閉じます。

おもちゃだの
ハーフケットだの
せまいハウスの中に
やたら持ち込んで
さらにせまくしてしまっていますが
本人がいいならまぁいいか、と
好きにしてもらっています。

明日には、もう少し
起きていてくれるようになるかな。
週末は、いぶきさんには
お留守番してもらって
外出する予定が入っているのですが
ちょっと心配、と思ってしまう私は
やっぱり親ばかかなぁ。

宿のオーナーからいただいた
オーナーお手製の
干したきびなご。
あぶって食べて
てんぷらで食べて
あっという間に完食してしまいました。
いぶきさんも骨までおいしくいただいて
カルシウム補給させていただきました。
今日はもうきびなごはないけれど
なにか元気の出るようなものを
作りたいと思います。


無事に一泊旅行から
帰ってきました・・・
日曜日に(笑)
日曜、帰宅したのが23:00。
昨日、月曜日は
来客があっため
なかなか更新ができず。
やっと、無事に
帰ってこれたことを
この場でご報告できることを
嬉しく思います。

旅行当日は
気持ちのいい晴天。
気温も、最近では高いほうで
旅行日和となりました。
富士山も、くっきりと見えました。
数日前に初雪が降ったとのことで
雪化粧をした富士山を見れて
眼福でした。
はるか雲の上に頂上がある富士山を見ていると
昔の人は
そこは天国だと
信じたんじゃないかという考えが
自然に湧いてくるような
壮大さでした。
車を走らせること
7時間!
いぶきのトイレ休憩を
途中2度はさみ
宿に到着したのは
夕方でした。

宿から見える景色。
海のそばで育った夫が
懐かしい景色だなぁと
つぶやいておりました。
そして、私も
離れのお部屋に
通していただくなり・・・

なんだかとても
なつかしい気分。
ところてんをいただきながら
なんだか宿に泊まりに来たというより
実家に帰ってきた感じだなぁと
木の匂いに包まれたお部屋で
すっかりくつろいでしまいました。
しばらくすると
オーナーの奥様が
いぶきをドッグランに
誘いにみえて・・・
いぶきさん、私を置いて
すたすたひとりで
ドッグランに行ってしまった(笑)
宿は、ワンコを連れて
宿泊される方が大半ということで
スタッフの皆さんが
ワンコが快適に過ごせるように
あれこれと気遣いをしてくださるので
とてもありがたかったです。

宿の看板ワンコたちと
いぶきと同じく
お泊りに来ているワンコと
暗くなるまで遊びました。

私はいぶきは
ビビリで小心者で
孤高の男だと思っていたのですが
オーナーから
「いぶきは全然動じていない
周りのことを気にしていない。
だからどんな犬ともうまくやれる」
と、太鼓判をいただき
いぶきさんてば
実はライオンハートだったのか?! と
ほーへーほーと
オーナーの言葉に
いちいちうなずいてしまいました。

確かに丁寧にみていると
いぶきはいつでも
いぶきなのです。
どんなワンコがそばにきても
なんていうんだろう
平常心な感じというか
慌てたり
テンション上がりまくったり
おびえたり
もちろん、威嚇することもありません。

猛烈アタックにも・・・

ちょっと離れてみようか、と
冷静に対処しています(笑)
なんというか
対処能力が素晴らしい。
(ただ、鈍感なだけかもしれないけれど(苦笑))

そして時折
私と夫のことを確認しに
そばに戻ってきます。
楽しくっても
私のことを
忘れないでいてくれるのは
とても嬉しい(笑)
いぶきがオーナーや奥様に
かまってもらっている間に
夫も私も
看板ワンコのみんなと
仲良くさせてもらえたのが
すごく新鮮で
楽しかったです。
当たり前だけれど
みんな性格が違って
個性があって
それはそれは
離れがたくなるほどの
可愛らしさでした。

夕食はお部屋でいただきました。
量が多すぎて
写真に写りきれませんでしたが
海のものと山のものと
ぜいたくに盛り付けられていて
その家庭的な味付けに
またもや「ここは実家か?」 と
錯覚を起こしてしまいそうになりました。
活伊勢えびは
翌日の朝食で
お味噌汁でも出していただき
とてもおいしかったです。

遊びつかれたいぶきさんには・・・

お願いしていたラウンドケーキを。
お家から持ってきたフードと一緒に
おいしくいただきました。

夜になっても
窓からさっきまで
自分が遊んでいた場所を
見つめていた、いぶき。
ワンコの群れの中で
しばし過ごしたせいか
なんか野生的というか
凛々しい顔をしている(笑)
このあと、温泉に入ったのですが
いぶきは脱衣所で待機。
おりこうに待てるかな、という
私の心配をよそに
静かにひとり
辛抱強く待っていてくれました。
私が心配するほど
いぶきは弱虫でも
ビビリでもないのかもしれません。
そういう一面もあるというだけで
必要に迫らせたら
そのときできる精一杯のことをやろうとする
実に誠実な
心の持ち主なのだな、と
今回の旅は
あらためていぶきを見つめる
そして見直す機会にもなりました。

翌日は、冷え込み
前日より富士山の雪が
増えていました。
一泊というあっという間の
小旅行でしたが
往復700kmの車の旅は
なんだか新しい、いぶきに
出会えたような気がして
そしてオーナーの
「年だから、とか
獣医さんがこう言うから、とか
そういう風に
ひとつの事柄について
決め付けるのはよくない」 という言葉が
胸にズシンと響いてきました。
宿の看板ワンコの中には
大きな手術をした子も
長い間、たくさんの
お薬を飲んだ子もいて
みんなその年齢の分だけ
いろんなことがあるけれど
彼らの中にある
治癒力を信じて
いつでも自然体で接してこられた
オーナーご家族には
いい刺激をいっぱい
いただきました。
帰り際オーナーから
「いぶき、元気でな! 頑張れよ!」 と
声をかけてもらって
振り返っていた、いぶき。
昨日からまた、いつもの
いぶきとの
静かな生活に戻り
お昼寝しているいぶきの
お腹がふくらんだり、しぼんだりしていること。
私が作る質素な手作りフードを
もりもり食べてくれること。
いろんなことが
今日もうれしい
明日もきっとうれしいだろうと、と
想像しています。
ますます寒くなるこれからの季節。
いぶきの体調と相談しながら
またお出かけできたらいいな、と
思います。
これにて
2010年、冬の旅日記
おしまいです。


帰ってきました・・・
日曜日に(笑)
日曜、帰宅したのが23:00。
昨日、月曜日は
来客があっため
なかなか更新ができず。
やっと、無事に
帰ってこれたことを
この場でご報告できることを
嬉しく思います。

旅行当日は
気持ちのいい晴天。
気温も、最近では高いほうで
旅行日和となりました。
富士山も、くっきりと見えました。
数日前に初雪が降ったとのことで
雪化粧をした富士山を見れて
眼福でした。
はるか雲の上に頂上がある富士山を見ていると
昔の人は
そこは天国だと
信じたんじゃないかという考えが
自然に湧いてくるような
壮大さでした。
車を走らせること
7時間!
いぶきのトイレ休憩を
途中2度はさみ
宿に到着したのは
夕方でした。

宿から見える景色。
海のそばで育った夫が
懐かしい景色だなぁと
つぶやいておりました。
そして、私も
離れのお部屋に
通していただくなり・・・

なんだかとても
なつかしい気分。
ところてんをいただきながら
なんだか宿に泊まりに来たというより
実家に帰ってきた感じだなぁと
木の匂いに包まれたお部屋で
すっかりくつろいでしまいました。
しばらくすると
オーナーの奥様が
いぶきをドッグランに
誘いにみえて・・・
いぶきさん、私を置いて
すたすたひとりで
ドッグランに行ってしまった(笑)
宿は、ワンコを連れて
宿泊される方が大半ということで
スタッフの皆さんが
ワンコが快適に過ごせるように
あれこれと気遣いをしてくださるので
とてもありがたかったです。

宿の看板ワンコたちと
いぶきと同じく
お泊りに来ているワンコと
暗くなるまで遊びました。

私はいぶきは
ビビリで小心者で
孤高の男だと思っていたのですが
オーナーから
「いぶきは全然動じていない
周りのことを気にしていない。
だからどんな犬ともうまくやれる」
と、太鼓判をいただき
いぶきさんてば
実はライオンハートだったのか?! と
ほーへーほーと
オーナーの言葉に
いちいちうなずいてしまいました。

確かに丁寧にみていると
いぶきはいつでも
いぶきなのです。
どんなワンコがそばにきても
なんていうんだろう
平常心な感じというか
慌てたり
テンション上がりまくったり
おびえたり
もちろん、威嚇することもありません。

猛烈アタックにも・・・

ちょっと離れてみようか、と
冷静に対処しています(笑)
なんというか
対処能力が素晴らしい。
(ただ、鈍感なだけかもしれないけれど(苦笑))

そして時折
私と夫のことを確認しに
そばに戻ってきます。
楽しくっても
私のことを
忘れないでいてくれるのは
とても嬉しい(笑)
いぶきがオーナーや奥様に
かまってもらっている間に
夫も私も
看板ワンコのみんなと
仲良くさせてもらえたのが
すごく新鮮で
楽しかったです。
当たり前だけれど
みんな性格が違って
個性があって
それはそれは
離れがたくなるほどの
可愛らしさでした。

夕食はお部屋でいただきました。
量が多すぎて
写真に写りきれませんでしたが
海のものと山のものと
ぜいたくに盛り付けられていて
その家庭的な味付けに
またもや「ここは実家か?」 と
錯覚を起こしてしまいそうになりました。
活伊勢えびは
翌日の朝食で
お味噌汁でも出していただき
とてもおいしかったです。

遊びつかれたいぶきさんには・・・

お願いしていたラウンドケーキを。
お家から持ってきたフードと一緒に
おいしくいただきました。

夜になっても
窓からさっきまで
自分が遊んでいた場所を
見つめていた、いぶき。
ワンコの群れの中で
しばし過ごしたせいか
なんか野生的というか
凛々しい顔をしている(笑)
このあと、温泉に入ったのですが
いぶきは脱衣所で待機。
おりこうに待てるかな、という
私の心配をよそに
静かにひとり
辛抱強く待っていてくれました。
私が心配するほど
いぶきは弱虫でも
ビビリでもないのかもしれません。
そういう一面もあるというだけで
必要に迫らせたら
そのときできる精一杯のことをやろうとする
実に誠実な
心の持ち主なのだな、と
今回の旅は
あらためていぶきを見つめる
そして見直す機会にもなりました。

翌日は、冷え込み
前日より富士山の雪が
増えていました。
一泊というあっという間の
小旅行でしたが
往復700kmの車の旅は
なんだか新しい、いぶきに
出会えたような気がして
そしてオーナーの
「年だから、とか
獣医さんがこう言うから、とか
そういう風に
ひとつの事柄について
決め付けるのはよくない」 という言葉が
胸にズシンと響いてきました。
宿の看板ワンコの中には
大きな手術をした子も
長い間、たくさんの
お薬を飲んだ子もいて
みんなその年齢の分だけ
いろんなことがあるけれど
彼らの中にある
治癒力を信じて
いつでも自然体で接してこられた
オーナーご家族には
いい刺激をいっぱい
いただきました。
帰り際オーナーから
「いぶき、元気でな! 頑張れよ!」 と
声をかけてもらって
振り返っていた、いぶき。
昨日からまた、いつもの
いぶきとの
静かな生活に戻り
お昼寝しているいぶきの
お腹がふくらんだり、しぼんだりしていること。
私が作る質素な手作りフードを
もりもり食べてくれること。
いろんなことが
今日もうれしい
明日もきっとうれしいだろうと、と
想像しています。
ますます寒くなるこれからの季節。
いぶきの体調と相談しながら
またお出かけできたらいいな、と
思います。
これにて
2010年、冬の旅日記
おしまいです。


昨日から、ぼちぼち
旅行の準備をはじめまして
なぜだか今日は
お部屋の掃除に
勤しんでしまった私です(笑)
たった1日帰ってこないだけなのですが
帰ったときに
いつもの見慣れた
お部屋であったらいいな、と
旅行の準備より
いつも通りの家事の方に
重きをおいた結果
夕方になるこの時間まで
まだ準備が半分ほどしか
できておりません(苦笑)
行けるんでしょうか、旅行(笑)
未だに実感が湧かないけれど
大丈夫なんでしょうか(苦笑)

昨日は夫の帰りが遅く
ベッドに入ったのが
午前を回っていたので
いぶきには今日
ぐっすり休んでもらおうと
私は午前のうちに
寝室をそっと抜け出して
結局いぶきが起き出してきたのが
PM3:00。
睡眠不足、解消できたかな。

明日は早朝起床で
AM8:00前には
自宅を出発する予定なので
今日の夜は
早めに休んでもらおうと思います。

慣れない場所に行くので
いつも使っている毛布やお布団
それに念のため
おむつも準備していくことに。
たぶん、いや
間違いなく
私の荷物より
いぶきの荷物の方が
多いです(笑)

何にも知らないで
まったりしている、いぶきさん。
明日の今頃は
もうお泊り先に
到着している予定ですが
明日のいぶきさんが
幸せであることを願って
そして、みんなで無事に
帰宅できることを願って。

熱田神宮でいただいてきた
旅行安全(すでに車においてきたので画像がなくてごめんなさい) と
一緒にいただいてきた
いぶきとおそろのお守りを持って
行ってきます。
皆様もどうぞ
よき週末を
お過ごしくださいませ。


旅行の準備をはじめまして
なぜだか今日は
お部屋の掃除に
勤しんでしまった私です(笑)
たった1日帰ってこないだけなのですが
帰ったときに
いつもの見慣れた
お部屋であったらいいな、と
旅行の準備より
いつも通りの家事の方に
重きをおいた結果
夕方になるこの時間まで
まだ準備が半分ほどしか
できておりません(苦笑)
行けるんでしょうか、旅行(笑)
未だに実感が湧かないけれど
大丈夫なんでしょうか(苦笑)

昨日は夫の帰りが遅く
ベッドに入ったのが
午前を回っていたので
いぶきには今日
ぐっすり休んでもらおうと
私は午前のうちに
寝室をそっと抜け出して
結局いぶきが起き出してきたのが
PM3:00。
睡眠不足、解消できたかな。

明日は早朝起床で
AM8:00前には
自宅を出発する予定なので
今日の夜は
早めに休んでもらおうと思います。

慣れない場所に行くので
いつも使っている毛布やお布団
それに念のため
おむつも準備していくことに。
たぶん、いや
間違いなく
私の荷物より
いぶきの荷物の方が
多いです(笑)

何にも知らないで
まったりしている、いぶきさん。
明日の今頃は
もうお泊り先に
到着している予定ですが
明日のいぶきさんが
幸せであることを願って
そして、みんなで無事に
帰宅できることを願って。

熱田神宮でいただいてきた
旅行安全(すでに車においてきたので画像がなくてごめんなさい) と
一緒にいただいてきた
いぶきとおそろのお守りを持って
行ってきます。
皆様もどうぞ
よき週末を
お過ごしくださいませ。

