いぶログ

12才になりました。いぶきと私と夫の徒然日記。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- | スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
それは、ある日、突然はじまりました 11
保険会社の担当者の方と別れた後も
すぐには家に帰ることができませんでした。

鉢合わせしたら・・・
待ち伏せされていたら・・・
考えることは恐ろしいことばかりで
その頃になると、ほとんど出かけることもできなくなって
家の中に閉じこもるようになりました。

窓を割って、先方が押し入ってくる恐怖心はありましたが
外にいるときの、ここで囲まれたら? 捕まったら? 
という恐怖心に比べれば
まだ家に閉じこもっていた方がマシだったのです。

それでも四六時中、携帯電話を首からかけて
暗くなっても電気もつけられない
窓という窓には布張りがしてある生活が
異常でないはずはありません。

まともに物が食べられない
まともに眠ることができない
時間の感覚がわからない

日に日に衰弱していく私を見て
夫が決断しました。

私を実家に帰す。
それは、上司の方からの助言でもありました。
「留守の間に、何かあったらどうするんだ。
自分だったら、嫁さんは実家に帰すぞ」
その頃、事件のことでたびたび会社を休んでいた夫に
頻繁に連絡を下さり、気遣って下さった上司の方は
身近で頼れる、唯一の方のようにも思えました。

その方からの助言が
夫を決断させたのです。

私の実家は熊本県です。
熊本まで離れれば、私の安全も確保できるし
何より安心するだろうという判断でした。
それを父にも話して、その日のうちに
私は飛行機に乗ることになりました。

「私がいなくなったら、あなたはどうするの?
あなたに何かあったら、私はどうしたらいいの?」
そんなことを、言ったように思います。
そして、保険会社の担当者の方から
いぶきに会う必要が出てくるかもしれない、ということで
いぶきを置いて、ひとり離れなければいけない、という不安も
強くありました。
「いぶきがひとりの時、襲われたらどうするの?」

夫は冷静に、私に諭すように話しました。
「自分は事情を話して、何かあったらすぐに
会社の寮に入れるように手配してもらう。
いぶきは、ちゃんとペットショップに預けるから」

泣いている私の目の前で
夫は笑って言いました。
「お前は、もう参ってしまってどうしようもないよ。
戦力外通告だよ」

私は情けないやら、切ないやら、不安やらで
空港に行く間も、飛行機に乗ってからも
熊本に着いて、ひとりになってからも
どれだけ泣いたら涙はなくなるのだろう、というくらい
泣きました。




にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ

にほんブログ村 主婦日記ブログ 専業主婦へ

人気ブログランキングへ



スポンサーサイト
Designed by aykm.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。