いぶログ

12才になりました。いぶきと私と夫の徒然日記。
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それは、ある日、突然はじまりました 10
喫茶店の中で、その会話は始まりました。
夫が電話をかけると、先方は仕事中だということで
「とにかく、そんなに時間をかけてられない。
早く、すっきりさせたい。
10万払ってくれたら、すっきり終われる」 というようなことを言い
あいかわらずこちらの話には
聞く耳を持つことはありませんでした。

そして、保険会社の担当者の方の目の前で
「どうしても保険会社を入れたいと言うなら
保険会社が提示してくる額と、自分が最初に話した40万の
差額分を私達が払うなら、保険会社を入れてもいい」 と
言い放ったのです。

夫はそれを、担当者の方にも聞き取れるように
電話口で何度も確認して、自分でも声に出していました。
「うちが差額分を払えば、保険会社に入ってもらうことはいい、と
いうことですね」

その横で、私は何度聞いたか知れない
先方の高圧的な声にほとんど呆然となっていました。

電話が済むと、担当者の方は
「これは、一筋縄ではいかない」 というようなことを話され
呆然としている私に「奥さん、私の顔を見て下さい。
しっかりして下さい。最後まで、しっかり相談にのりますから」 と
お話して下さいました。

その時、私の顔は、血の気を失って
真っ白だったと夫から聞きました。
そこに涙が流れて、目だけ真っ赤に腫らして
異様な形相になっていたそうです。

私の限界が、近づいていました。



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それは、ある日、突然はじまりました 9
ある時、このままではラチがあかないと思った私達は
保険会社の担当者の方に
直接会って、お話できる機会を作ってもらえるようにお願いしました。

この時点まで、電話での連絡は頻繁にとっていましたが
先方が介入を了承していない以上
直接的なコンタクトはとれないということで
実際にお会いしたことはなかったのです。

お会いすれば、何か進展があるかもしれない・・・
私達には、もう他によりどころにできるところもなく
藁にもすがる思いで、担当者の方との約束の場所へ出かけていきました。

担当者の方は、私達の親ほどの年齢の方でしたが
「こんなケースは扱ったことがない。はじめての事例です」 と
おっしゃいました。
先方からの脅迫めいた発言の数々もお話して
とても自分たちだけでは、対応できない
なんとか間に入ってほしい、ということをお願いしましたが
返ってきた言葉は、以前と同じく
「先方の了承がなければ・・・」 というものでした。

この時点で、すでに私は憔悴しきっていましたが
先方が示談書を書かないと言っている以上
10万円を渡しても、それで解決するとは思えず
また何度も、金銭の無心があるのではないか、ということが
頭にあったので、どうしてもそれだけはしたくなかったのです。

なんとか保険会社に間に入ってもらって
本当に車の傷は犬の爪がつけるようなものなのか
いぶきの体格と一致するのか
修理費用は妥当なのか、等
専門家の方に調査していただきたい旨をお話しました。

そして夫は
自分たちが今、どんな状況におかれているのかを証明するため
担当者の方の目の前で、先方に電話をかけたのです。



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それは、ある日、突然はじまりました 8
先方との話し合いは、一向に進みませんでした。
保険会社に間に入ってもらって、傷の調査を含め
一切の交渉を保険会社に一任したい私達と
一刻も早く、示談書を交わさずに、現金を手に入れたい先方。

電話で、保険会社を介入させることを了承するような
発言をした直後
「やっぱり、嫁さんがそれはイヤだと言っている」
と、前言をひるがえすようなことも、たびたびありました。
私達は完全に、先方のペースに呑み込まれていました。

その間も、保険会社の担当者の方とは連絡をとってはいましたが
先方が了承しない以上、相談にのることはできても
直接的に接触を持つことできない、ということは
揺るぎそうもありませんでした。

その間にも、先方の脅迫めいた言葉は度を増していきます。
そのうち、「夫の勤める会社に回収にいく」 という発言も出てきて
毎日、会社へ夫を送り出すときの私の不安
無事に帰ってきてくれるまでの不安は
例えようがないほどでした。
それが、家に夫がいてくれない不安と重なり
私はいよいよ、追い詰められていきました。

今思えば、夫は私よりずっと、冷静だったと思います。
「自分が一発、殴られればいいんだ」 というようなことを
言うこともありました。
そうすれば、堂々と警察に介入してもらえる。
そのときには、ボイスレコーダーも役に立つ、と言うのです。

普段は、おっとりして頼りない夫が
頼もしく見えた一瞬でした。

この時点で、先方から話を持ち出されて
すでに3週間ほどが立っていました。



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それは、ある日、突然はじまりました 7
数日前まで、身も知らなかった私達のために
警察に付き添い、弁護士さんを紹介し
知り合いの獣医さんに、犬がつける傷がどんなものか
UやCのような傷になるのか、等
思いつく限りの手を考えて、奔走して下さった先生には
今も心から、感謝しています。

就職のために愛知県に引っ越してきた夫
その夫だけを頼って、熊本から引っ越してきた私
後ろ盾の何もない私達が
なんとかあの時期を耐えられたのは
市議会議員の先生をはじめ
仕事の面で迷惑をかけているのに、それをカバーして
親身に相談にものって下さった夫の会社の上司の方
同僚の方々のおかげだと
何の疑いもなく言い切ることができます。

私達の力など、本当に小さく、弱いものだということが
身に染みてわかりました。

弁護士の先生には
30分というお約束で、お話を聞いていただけることになりました。
短い時間しかなかったので
あらましを説明するのに苦労しましたが
事実をありのまま、シンプルにお伝えしたと思います。

そして、先生からの回答は・・・

「そんな人間を相手にすることはない。
相手は私達がお人よしに見えて、言いがかりをつけているだけ。
そんなことで、保険会社を介入させようなんて言うのは
保険金詐欺だ」 というものでした。

直接的な言葉ではなかったけれど
先生は、明らかに私達を非難している、と感じました。
少なからず、戦っているつもりになっていた私にとって
目の前で「お前は、逃げている。弱い人間だ」 と
烙印を押されたようで
帰りの車の中では、涙があふれて止めることができませんでした。

それは、弱い人間の流す涙でした。
先生のおっしゃることが、的を得ていたからこそ
流れ出る涙でした。

「絶対にやっていない」 と言えたらどんなにいいだろう。
それが言えないばっかりに、こんなに苦しい・・・
右にも左にも、前にも後ろにも、自分の行くところはないように思えて
心細く、ただ、先方からの脅迫的な言葉だけが
恐怖心をふくらませるばかりの日々が続きました。



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それは、ある日、突然はじまりました 6
完全に行き詰っていた私が
助けを求めたのが、ある市議会議員の先生でした。
見も知らない私達の、まったく個人的な相談を
受け合っていただけるかは
自信も何もありませんでしたが
その時の私にとっては、やれることはすべてやるしかないのだ、と
思うしかないほど、心細く、策も尽きていたのです。

その先生は、私の話を聞き終わると
すぐに弁護士さんを紹介して下さり
一緒に警察にも行って、お話して下さいました。

警察では、数日前、完全に受け流すだけの対応だったのに対して
先生が一緒の時は、一室に通して
担当者をつけて、じっくり話を聞いてくれました。

ただし、事故や故意のいたずらということではない
犬が傷をつけた、ということでは警察は介入できないし
ご近所さんだったら、穏便に済ませた方がいいのでは・・・
と、いう話にしかならず
成果という成果は得られませんでした。

ただ、唯一、ボイスレコーダーに
先方の声を録音しておくことをアドバイスされたので
その日のうちに、ボイスレコーダーを手に入れて
それから先の会話の一切は、記録することになりました。

そして、弁護士さんにお会いする当日。
午後から会社を休んだ夫と二人
祈るような気持ちで、私達は約束の場所へ出向きました。



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