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いぶログ

12才になりました。いぶきと私と夫の徒然日記。
それは、ある日、突然はじまりました 5
思いもよらない話が持ち上がってから一週間
私は夜も眠れず、食事ものどを通らず
日に日に、衰弱していきました。

そして、先方の直接的な脅迫じみた発言があった後は
家の中にひとりでいることが怖くて、心細くて
毎日カーテンを開けることもできずに
何かあったら、すぐに電話ができるようにと
首から携帯電話を下げて、1日中ひそむように過ごしていました。

会社へ出かけていかなければいけない夫には
何かあったときのために、と防犯ブザーを買い
会社の帰り等、暗い中で決してひとりにはならないように気をつけ
上司にも事情を説明して、協力をお願いしました。

この時点で、すでに私達のごく平凡で穏やかだった生活は
破綻していたのです。

繰り返される脅しの言葉に
そのうち私は、窓を割って、その人やその人の言う暴力団数人が
部屋の中に侵入してくるような恐怖感に襲われるようになって
部屋の中の気配が外に漏れないように、窓という窓を布で覆って
ひとりでふるえながら、過ごすようになりました。

オートロックのマンションも
先方が住人である以上、何の頼りにもなりません。
この話が持ち上がった時、すでに部屋の場所をお互いに名乗り合い
携帯電話の番号も教えていたので
先方には、こちらの所在も連絡先もすべてわかっていました。

そして頼りの警察も、話を聞き終わると
「傷害事件にもならない限り、警察は手出しできません。
殴られでもしたら、通報して下さい」 と言うだけで
何の手立ても考えてはくれませんでした。

保険会社の介入も認められず
警察にも間に入ってもらうこともできず
私達は完全に、孤立していきました。

そして、そんな私達が相談に向かったのが
弁護士さんのところでした。



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それは、ある日、突然はじまりました 4
車の傷を見せてもらって帰ってきた夫の顔は
真っ青でした。

それは、寒いとか、疲れたとかいうそれとは全く違う
私が今まで、見たこともない夫の顔でした。

車の傷は、確かにあって
しゃがんだ時、ちょうど目の高さになるあたりに
アルファベットのUやCのような形をして、ついていたそうです。
すでにディーラーに見積もりもとっているらしく
それを取り出して、これだけかかる、ということを言った後で
先方は本性を現してきました。

「保険会社の介入はゆるさない。
示談書も交わさない。
そのかわり、10万円払えばまるく収めてやる」

そして、次の言葉に夫は蒼白となったのです。

「市内にある暴力団、知ってるよね。
自分は、そこの関係者だから
ごちゃごちゃ言うようなら、そこの人間使って
どんな手を使っても、回収するから」

暴力団・・・
回収する・・・
人生で直接聞いたこともない
もはや、テレビドラマの世界。

おっとり夫も、ここぞとばかりに頑張って
「こんなことをしていてもラチがあかないので
警察に訴えられたらいかがですか。
その時は、こちらも警察に対してきちんと対応します」 と言ったところ
先方はそれが感にさわったのか
「警察には何度も怒鳴り込んで、ケンカしている」 とすごんで
またも、「どんな手を使っても・・・」 を繰り返す始末。

消費者生活センター、親。
思いつく限り、相談できるところにはし尽くしたつもりでしたが
もう、そんな次元ではない話になってきていたのです。

次の日、私は、警察へ電話をしました。


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それは、ある日、突然はじまりました 3
先方から、いぶきに車を傷つけられたと申し出があってから
私は真っ先に、保険会社へ相談をしました。

万が一、ペットが他人に損害、損失を与えた場合に
それを保障するという内容の特約がついた保険に
加入していたためです。

保険会社の対応は迅速で、すぐに担当者がつき
私の話に対して、的確にアドバイスをしてくれました。

その時にも、身に覚えはないこと。
ただし、いぶきも数回は車の横を通っていること
いぶきでなくても、万が一気がつかないうちに
バッグの金具が触れたりして、傷をつけるようなことが
100%なかったかと言われると、絶対とは言えない、と。

今、思えば、私のこうした弱腰の態度が
先方をいっそう高圧的にしたのかもしれない、ということを
考えることがあります。

それでも本当に、私には「絶対」 等と言うことは言えなかったのです。
知らない間に、気づかない間に
ご迷惑をかけているようなことがあるかもしれない
そのことが、頭から離れませんでした。

それは、先方のあまりにも断定的な物言いに
圧倒されていたためかもしれません。
先方が同じマンションの住人、つまりご近所の方ということで
波風を立てなくないという心理が
働いていたこともあったと思います。

保険会社の担当者の方には
勝手に示談に応じるようなことはしないこと
先方には、誠意を持って対応する旨を伝えること
そして、肝心なこととして
示談交渉をするにあたって、保険会社が介入することを
先方に了承してもらうこと、を
言われました。

保険会社はあくまでも
先方の了承があってはじめて、示談交渉に乗り出せるというのです。

車の傷を見るとき、その場所には
先方と夫と2人だけ。
寒い夜だったことを覚えています。



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それは、ある日、突然はじまりました 2
はじまりは、同じマンションに住む住人から
声をかけられたことでした。

それまでは、会えば挨拶を交わす程度の
同じマンションに住んでいる方、というだけの関係です。

その方は突然、声をかけてきて
「犬に車を傷つけられた」 と言ってきました。
その修理費用に40万円かかる。
傷をつけたのは、うちに間違いないのだから
せめて、半額は払ってほしい・・・
威圧的で、明らかに断定的な言い方でした。

駐車場が隣り合わせになっているだけで
いぶきが傷をつけた、と断定しているわけです。

私はとっさに
「もしかして、毛などが飛んで、ご迷惑をおかけしてないかと
心苦しくは思っていましたが
うちの犬は私達にも飛び掛ったことはありませんし
基本的に、そちらの車の横を通ることはありませんので・・・」
と反論しました。

事実、先方の車は大きな車で
それほど広い駐車スペースでないところに
我が家の車と並ぶと、人ひとりが体を入れられるほどの
スペースしかありません。
その点、反対側の駐車スペースに停まっている車は
それほど大きくもなく、その分、空間もできるため
いぶきの乗り降りは、基本的にそちら側からするようにしていました。

ただ、一度も先方の車の方を通っていないか、と言われると
3年間の間に、反対側の駐車スペースにトラックが停まっている等して
数回は通ったことがあったと思います。
ただし、思い出せる範囲で数回です。
まして、目の前でいぶきが
先方の車に飛び掛ったのを目撃したこともありませんし
手を上げて、ひっかくような仕草をしたこともありません。

けれどそれも、証明できるのは私達本人だけ。
先方にしてみれば、ただの言い訳
無責任な言い方に聞こえたのかもしれません。

「とにかく、傷を見てくれ」
先方は、一歩も譲りませんでした。

そしてこの日から、一ヶ月
私達は、悪夢のような時間を過ごすことになるのです。



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それは、ある日、突然はじまりました 1 ~はじまりに~
今から書くことは、私の自己満足です。
いつも、このブログに遊びに来て下さる方には
まったくつまらない、読まなければよかった、と思う類の
内容になるかもしれません。

それでも、いつか
このことと向き合わなければいけないと思いながら
もうすでに1年が過ぎてしまいました。

向き合うということが、どういうことか
乗り越え、立ち直るということがどういうことか
それもまた、手探りの日々です。

ここにこうして書くことに、恐怖心があることも事実です。
なのに、こうして書こうとしている・・・

誰にも頼まれもしないのに
誰に求められもしないのに・・・

もしも、これを読んで下さる心ある方がいらしたら
世の中には、こういうこともあるのだな、ということを
知っていただけたら、と思います。

犬を飼うということ。
マンションで暮らすということ。

それほど特別とは思えない環境の中で
いやおうなしにそれを意識しなければならない
考えなければならない事件に出くわしたら・・・

それは、ある日、突然、はじまりました。
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